障害をオープンにするメリット・デメリット

2022年6月13日

ブログ

こんにちは。鳥取市の就労移行支援事業所
『Nextep』です。
今回は、障がいをオープンにした就職活動の
メリット・デメリットについてのお話しです。

 

オープン就労のメリット・デメリット

 

あなたが病気や障害などをお持ちの場合
それを相手先に開示した上で
就職活動・就労することを
『オープン就労』といいます。
障害者枠(企業や役所などが、障害者に限定して行う求人)
での就労がメインになりますが、
オープン就労で一般枠というケースもあります。
就職時、障害(または疾患)をオープンにすると
どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

(メリット)

1.勤務形態・業務内容・作業空間を
企業に相談し 配慮してもらうことができる。

障害があると特定業務が苦手だったり
相性が悪かったりということが
多々あります。
例えば、聴覚過敏のせいで
騒がしい職場や聞き取りが
苦手という人であれば
その旨を申告することで
静かなオフィスに配属されたり
電話応対を業務から
除外できたりします。
ASD(自閉症スペクトラム)や
ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの
発達障害者の人であれば、
過集中によって疲れすぎないように
休憩の時間を設けることができたり
残務がなくなるような
配慮を受けたりできます。
こうした業務内容や
配属先への配慮は
職場定着に関わるため
大きなメリットと言えます。

2.障害を開示できることによる
安心感がある。

オープン就労であれば、
あなたの状態を理解してもらった上で
働けるという安心感があります。
もし体調が悪化して
業務がつらくなっても
障害を開示してあることで
状況を伝えやすくなります。


3.支援機関と就職先が連携した
サポートを受けられる

就労移行支援事業では、
就職までのサポートを行うとともに
就職後の定期面談を含む
職場定着支援を行っています。
オープン就労の場合
定期的な面談などの
支援者と職場で連携した
サポートが受けられるのです。
支援機関によるサポートが受けられるのは、
オープン就労の大きなメリットと言えます。

4.その日の調子に合わせて
勤務形態を変更しやすい

障害をお持ちの方は、
その日の天候や気温によって
体調が変動しやすい傾向があります。
いわゆる「気象病」というものです。
特にうつ病や双極性障害などの
精神疾患を抱えている方は
自律神経が乱れがちなため
台風の前後などの気圧の変化に弱く
日によっては出勤するのも
つらい場合があります。

 

(デメリット)

1.求人の選択幅が狭くなる

 障害者雇用での求人数は
年々増えてきてはいるのですが
それでも一般求人ほどではありません。
オープン就労は障害者枠での
就労となることが多いこともあり
求人数がそれほど多くありません。
そのため、就職先が決まるまでに
時間がかかってしまう可能性があります。

2.給与水準が比較的低い

障害者枠での就労となった場合
一般枠での就労と比べると
給与水準が低くなってしまいます。
その大きな理由として
障害者枠は正社員以外の
働き方になることが多く
なおかつ所定労働時間が
少ないからです。
こういった理由から
給与水準が低くなる場合が
ほとんどです。

このように様々なメリット・デメリットは
ありますが
自分自身を知ることはもちろん
相手に知ってもらうことで
職場環境や人間関係が
良好になることもあります。

鳥取市の就労移行支援事業所Nextepでは、見学・体験を随時募集しております。
お気軽にご相談ください。
0857-32-7057

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